California Drivers Handbook



衝突事故の回避
        ― Accident Avoidance ―



    他の運転者があなたがしようとしていることを知らせましょう。
次の忠告に従って衝突事故を回避してください。



あなたの車を見えるところにおいて運転する
        ― Keep Your Car Where It Can Be See ―


    下の絵のように、運転者の死角
【blind spots】 が現されています。 バックミラーやサイドミラーだけではこれらの死角の中にいる車は見えません。 運転者はこの死角の中にいる車を見るために、頭を回して見なければなりません。 他の運転者の死角を通るときには、出来るだけ早く、その死角から出る、あるいはそこから後ろに下がること。

Diagram of a drivers blind spot




速度の調整
        ― Adjusting Speed ―


    CA州の “基本的法規
【Basic Speed Law】” はその時の条件で安全である速度より早く走ってはならないとしています。 標識に速度制限が何と書かれていても、あなたの速度を次の事項で決まります。

    ●道路を走る他の車の数と速度

    ●道路の表面がスムースか
【smooth】、でこぼこしているか 【rough】、砂利か 【graveled】、濡れているか 【wet】、乾いているか 【dry】、広いか 【wide】、狭いか 【narrow】に関係します

    ●道の脇を走っている、自転車に乗っている人や歩行者

    ●雨
【rain】、霧 【fog】、雪 【snow】、氷 【ice】、風 【wind】、またはほこり 【dust】などの量

    例えば、時速55マイルのところを、霧が深いとき
【during a dense fog】、時速45マイルで走れば、 “条件下では速すぎる 【too fast for conditions】” として警察官から召還されるかもしれません。

    覚えておくこと: あなたが安全だと思っても標識にある速度より早く走ってはいけません。
【Even though you may think it is safe, you may never legally drive faster than the posted speed limit.】




道路の状態はどうか
        ― What Is The Road Like ―


    早く走ればそれだけ車のコントロールは難しくなります。 法的な制限速度を見ていないで、何が自分の安全運転に影響を与えるかを考えるべきです。
    例えば、山道で氷が張っていて、カーブで、下り坂の道を
【on a curve down an icy mountain road】 時速35マイル (標示されている制限速度 【the posted speed limit】) で運転すべきでしょうか。 多くの初心運転者はそれぞれの道の安全速度まで速度を落とそうとはしません。 これが初心運転者が経験のある運転者よりも “コントロール不能 【out-of-control】” で衝突事故を多く起こしている理由の一つです。




カーブ
        ― Curves ―


    カーブでは、車の重心に遠心力が働き外側に滑り出そうとします。 これに注意してください。 特に、道が滑りやすいときはなおさらです。
    雨
【Rain】、泥 【mud】、雪 【snow】、砂 【gravel】などは道を滑りやすくします 【make the road slippery】。 ときには道路のカーブの手前に制限速度が書いていない場合があります。 カーブがどれほど急であるかを判断し、必要に応じて速度を変えること。 
    カーブに近付く前に速度を落とすこと
【Slow down before you enter the curve】。 カーブでブレーキを掛けると横滑りをする場合があるからです。

    高速道路でも気をつけてください。 高速道路の出入り口のところにカーブがあると前方を見えにくくします。 オレンジの旗、標識、その他は道路作業員や機具が前方にあることを示しますので、速度を落とし注意すること。




道路上の水
        ― Water On The Road ―


    道路上に大量の水がある場合は速度を落とすこと。 大雨のとき、時速50マイルぐらいで道路を走ると、あなたのタイヤは道との接触を全く失う可能性があります
【tires can lose all contact with the road】。 あなたの車は水に浮いて走るか、“水上飛行 【hydroplaning:ハイドロプレーニング】” するように走ることになります。 ちょっとした方向の変化や、強風はあなたの車を横滑りさせます。
    もしあなたの車が水上飛行を始めたら、ハイドロプレーニング現象になったら、ゆっくりと速度を落としなさい。 このときブレーキを掛けてはいけません。




滑りやすい道路
        ― Slippery Roads ―


    道が雨で濡れ始めたら速度を落としなさい。 油やほこりがまだ道から洗い落とされていないので、この時が一番滑りやすくなるのです。
    道が滑りやすい時は、あなたのタイヤは地面にしっかりと着地していなければならないのにそうしていません。 乾いた道を走るより遅く運転しなくてはなりません。

    ここに幾つかの速度を調節する手引きがあります。
        ●濡れた道−−5から10マイル遅く走る 
【Wet road—go 5 to 10 miles slower】
        ●雪が積もっている−−速度を半分にする 
【Packed snow—cut speed in half】
        ●氷−−ゆっくり走る 
【Ice—slow to a crawl】


    濡れているとき、ある道の表面は他の道より滑りやすいことがあります。 これらの道には大抵、警告の標識が配置されています。
    道が滑りやすかったら速度を落とさなければなりません。 ここに、滑りやすい道を見つけるヒントを挙げます。

        ●寒く雨の降りそうな日では、気や建物の影にある氷が張っているところは見えにくいものです。 このような所は氷が張りやすく、乾きにくいものです。

        ●橋や陸橋
【Bridges and overpasses】 も氷の張っているところが見えにくく、このような所は他の所より早く氷が張ります。

        ●暑い日に雨が降ると、最初の数分間は大変滑りやすくなります。 熱はアスファルトのオイルを道の表面に押し付けます。 そのオイルが洗い落とされるまで滑りやすいのです。

        ●氷点下に近いときは、道に氷が張り始めた時は、もっと寒いときより滑りやすくなります。




混雑の中での運転
        ― Driving In Traffic ―


    道が多くの車で混雑していて、車の間隔が狭いときにはゆっくりと運転しましょう。 そうしないと間隔に余裕がないので安全に止まるすることが難しくなります。 運転はゆっくりすること。 そうすれば保たれている間隔の中で止めることが出来ます。

    次のようなところではゆっくり運転すること
        ●ショッピングセンター、駐車場、都心街
    
        ●前を走っている数台の車にブレーキ灯がついているのが見えるほど混雑している道

        ●狭い橋とトンネル

        ●料金を支払うところ

        ●学校、遊園地、住宅街




どのくらいの速さで交通は動いているか
        ― How Fast Is Traffic Moving? ―


    衝突事故はだれかが道路で他の運転者よりも早く走ったり、または遅く走ったりすると起こるものです。
【going faster or slower than other cars on the road】
    もし、あなたが交通の流れより早く走ると、他の運転者を追い越し続ける
【keep passing other cars】 ことになります。 他の車を追い越すときに、衝突のチャンスが増加します 【more risk of an accident.】

    追い越そうとしている車が急に車線を変えるかもしれません。 二車線の道路では、対向車が急に現れるかもしれません。 確かにこんなチャンスは余り多くはないでしょう。 しかし、次から次へと追い越しをして行くと、衝突のチャンスの積み重ねとなります。   研究によれば、速度を上げて一時間走っても、2から3分しかの時間の節約にはならないです。
【Studies have shown that speeding does not save more than a few minutes in an hour's driving】

    他のどの車よりゆっくり走ったり、突然止まったりするのは、高速で走るのと同じように危険です。 それはあなたの後ろにたくさんの車が渋滞をすることになり、追突事故を起こす原因にもなるからです。 もし多くの車があなたを追い越し始めたら、速度を上げるか、右の車線に入るべきです。





緊急事態の処置法
        ― Handling Emergencies ―


    普通は安全な道でも、時々滑りやすくなって危険になることがあります。 道に張った氷や積もった雪 
【Ice and packed snow on the road】 などは車を滑らせる原因にもなります。 特に高速で走ったり、下り坂のときに起こりやすいのです。 
    横滑りを始めたら
【go into a skid】、アクセルペダルからそっと足をはずし 【ease off the gas pedal】、ブレーキを掛けないで、滑っている方向にハンドルを回すこと。 滑りが止まらず、コントロールできない場合には、何でも車を止めてくれるものを探しなさい。 なるべく乾いている舗装されたところか、道の端に車を持っていくようにしなさい。止まれるように雪の土手や、小さい木の藪の中にゆっくりと入っていくようにしなさい。

    滑りやすい道路で、横滑りを防ぐためには、次のことに注意すること:

        ●よりゆっくりと運転をし、前の車との間に十分な距離を保っておく

        ●曲がり角や、交差点に近付くときは速度を落とす

        ●早く曲がることは避ける

        ●急な停車を避ける
        速度を落としたり、停車するときは、ブレーキを何度も “軽く踏む
【"Pump" the brakes】
        滑り防止装置、ABS(アンチロックブレーキングシステム)を備えた車は何度も踏む必要はありません

        ●下り坂を運転する前に、ギアーを低速に変えること

        ●氷が張ったところ
【ice patches】とか、湿った落ち葉 【wet leaves】、オイル 【oil】、深い水溜り 【deep puddles】などのような滑りやすいところは避けること。

    もし、ブレーキが濡れて利かなくなった場合には、アクセルとブレーキを同時に踏んで、ブレーキに圧力を掛けながら自動車を動かしてブレーキを乾かす。 ブレーキが利くようになるまで繰り返す。
    




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