★California Drivers Handbook★
他の車との道路の共有
― Sharing the Road with Other
Vehicles ―
大型トラックとリクリエーション用自動車
― Large Trucks And RVs ―
大型トラックはCA州の生産物の98%以上と農産物の99%を運搬しています。 古くからの言葉に “物を得たときはトラックが持ってきてくれたと思え” というのがありますが、今日ほど、このことが真実になったことはありません。
消費者の使うほとんどの物がトラックで運ばれている州では、トラックは人々の生活に必要で欠かせないものです。 トラックの運転者の大多数は安全で注意深い人達で、貨物運搬をして−乗用車の代わりにトラックを運転し−生計を立てている人達です。
それでも、自動車運転者達はあまりに大勢のトラック運転者が車の後ろをくっつくように走ったり、速度を上げたり、又は危険な車線の変え方をすると不満を訴えています。 その反面、トラック運転者達は、自動車の運転者達がトラックの“死角”に入ってきたり、8万ポンドもある、簡単には停車したり、減速出来ない牽引トラックの前に急に割り込んだり、トラックの後ろにあまりにも近付いているので、前方で危険があっても見えない状態で運転していると言ってます。
トラック会社は、今こそ自動車運転者とトラック運転者の両者が相互の問題点を知り合い、“道路を共有する” という協力姿勢への努力をすべきときが来たと信じています。
停車
― Braking ―
小さい車がトラックの前に “割り込む”
ブレーキの研究によれば、天候と道の条件に左右されますが、時速55マイル
【時速88キロ】
の速さで走っている牽引しているトラックは、停車するとき普通車の二倍ほどの距離を必要とします。 乗用車であれば、およそ400フィート
【120m】。大型トラックだとおよそ800フィート
【240m】 停車するまで必要です。
大型トラック牽引車の前に割り込み、急に速度を落としたり、停車してはいけません。 牽引しているトラックの運転者は、あなたに衝突しないように停車する十分な時間はありません。
曲がるために必要な広さ
― Turning ―
大型トラック、バス、モーターホーム、リクリエーション用トレーラーなどが、後輪が縁石に乗り上げないように曲がるには、その曲がり角に余分のスペースが必要となります。
注意: 彼らの信号に注意し、特に車が右に曲がろうとしているときは距離をおいて後ろにいること。
死角
― Blind Spots ―
死角にいる運転者。 形と大きさと構造の関係から、牽引トラックには “死角” があり、 他の車を見るのが難しくなっています。
死角となっている一つは右の前輪あたり、他は後ろのトレーラーの30フィート以内です。
●自動車の運転者はトラックの後ろを余りくっついて走ってはいけません。
●追い越すときは左車線から、追い越さないときには後ろに下がりなさい。
●太陽を避けるために、牽引トラックと一緒に並んで走ってはいけません!
大型トラックは8個ほどのミラーを付けております。 ほとんどのバスや、リクリエーション用トレーラーは外側に大きなミラーを取り付けています。 それでも小さい車やオートバイは “死角” に入りやすいのです。 このような大きな車の後ろにいる場合は、安全距離を保ち、死角の外にいるようにします。
一般には、その車のミラーがなければ、その車の運転者はあなたが見えないと言われています。
“右から二番目” の車線をのろのろ運転するのは止めましょう
CA州の3または4車線ある高速道路では大型トラックは右側二車線までを運転出来ます。 普通は一番右側の車線を運転し、追い越すときに右から二番目の車線を使います。
自動車の運転者が右から二番目の車線を運転するときは、交通の流れにそって走行しましょう。 その車線を制限速度より遅く走行すると、大型トラックの走行を妨げ、また大型トラックが右側の車線にいる、もっと遅い車を追い越すときの邪魔になり、交通の流れを停滞させます。
あなたの後ろのトラックが追い越そうとしているときは、安全になったら速やかに道を譲ること。 トラックを先に行かせてから、また二番目の車線に戻りなさい。
右側からの追い越しは止めましょう
大型トラックは多くの場合、右に大きく迂回して右折します。 このために時々大型のトラックは必ずまず左により、そして右に曲がります。
トラックの運転者は右折の信号を出します。 他の運転者はこの可能性を常に見守ること。
絶対に必要なとき以外は、右側から追い越してはいけません。 そして、トラックが右折しないことが確かな場合のみ追い越しなさい。 疑いがあったらトラックがどうしようとしているかが確かになるまで待ちましょう。
スクールバス
― School Buses ―
あなたが走っている道のどちら側であっても、点滅する赤い灯をつけた
【flashing red lights】
スクールバスが停車しているところでは、必ず停車すること。
点滅する赤い灯はバスの前面と、後部の上の方につけられています。 学童が道を横断したり、バスから道に出たり入ったりしているでしょう。 赤い灯が点滅している間は、そこに停車していること。 そうしないと車両法規違反となります。 罰金最高$1000までと一年間運転免許停止処分が課せられます。
区分された道路の反対側にバスが止まっている場合は停車する必要はありません。【on
the other side of a divided or a multilane (two or more traffic lanes in each
direction) highway.】
バスと路面電車
― Buses And Streetcars ―
安全地帯
【safety zone】
を乗り越してはいけません。 歩行者のために作られた場所で、盛り上がった道路やペイントによって路面に示されています。
人々が路面電車に乗り降りをしていて、そこに安全地帯がない場合あなたに最も近くにある出口の後、又は電車のプラットホームの後に停車し、人々が安全なところに行き着くまでそこで待ちましょう。
バスや路面電車が安全地帯に止まっていたり、警察官が交通信号で指導をし、交差点で止まっているときは、安全であればそこを通り越しても構いません。 ただし、時速10マイル以上
【時速16キロ】 で走行してはいけません。
都市間を走る列車や路面電車が止まっていようと、動いていようとこれに追いつき左側から追い越しをしてはいけません。 ただし、一方通行の場合は例外です。 線路が余り右寄りで、右側から追い越せない場合、又は交通係官が左側での追い越しを指導している場合は例外です。
ライトレール (トロリーバス)
― Light Rail Vehicles (Trolleys) ―
他の車と同じように一般の道路上ではライトレールもまたトロリーバスも同じ権利と責任があります。 すべての人が同じ交通法規に従わなければなりませんが、トロリーバスはその大きさの故に例外的な運転能力が必要とされます。
ここにトロリーバスと道路を安全に共有出来るための幾つかの方法をあげましょう。
●トロリーバスが運行している所を知っておくこと
●近付いてくるトロリーバスの前で絶対に曲がらないこと
●建物や木などがトロリーバスの運転者に死角をもたらすことを知っておくこと
●トロリーバスが車の交通と道路を共有しているならば安全な間隔を維持すること
●線路を横切る前にトロリーバスが近付いていないかを見ること
●交通信号があり、それが指示をしているならば曲がること
注意: トロリーバスは交通信号を先取することが出来るので、信号灯があなたに指示を出すまでは発進してはいけません。
緊急用自動車
― Emergency Vehicles ―
サイレンを鳴らしたり、赤いランプをつけた警察車両
【police car】、消防車
【fire engine】、救急車【ambulance】、その他の緊急用の自動車
【emergency vehicle using a siren and red light】 には先行権を譲らなければなりません。 道路の最も右の方向へ寄れるだけ寄り
【Pull to the Right Edge of the Road and Stop.】、緊急車両が通過するまで停車していること。
交差点では停車してはいけません。【don’t
stop in an intersection】
緊急車両は急いで進むために、時には反対側の道を走行することもあります。 道を塞いでいる運転者がいれば、スピーカーで大声で注意することもあります。
非常呼び出しに応じて急いでいる消防車、警察車両、保安官、ハイウェイパトロール車、そしてその他の緊急車両も後ろ、300フィート
【90メートル】 以内の距離で走るのは法律で禁じられています。
火事
【fire】、衝突事故
【accident】、その他の災難の場
【other disaster】
に見物が目的で運転していくと逮捕されます。 警察官
【police】、消防士
【fire fighter】 、救急車などの乗員
【ambulance crews】、その他の非常救助員 【other
rescue or emergency personnel】
の重要な仕事を妨げることになるかもしれないからです。
補強されていない、消化ホースの上を運転してはいけません。
警察官、消防士、交通巡査その他の命令に従うこと
どんなことでも、交通巡査、警察官、消防士の指示や命令、そして信号には従わなければなりません。 非常時や特殊な状態のときの命令は、例えそれが現在の標識や信号、又は道路工事現場でサインを持って掲示している人たちに従側なければなりません。
ゆっくり動く車
― Slow Moving Vehicles and Cycles ―
ある種の車は車の流れの速度についていけません。 このような車が見えたらそれに近付く前から速度を調整すること。
大きなトラックや小さくて弱い馬力の車などは、長い坂道や急な坂道などでは速度が落ちるので注意を払わなければなりません。 交通の流れに入ってくるときも速度が出るまでに時間がかかります。
農業用トラック、動物に引かせた車、道路整備用の車などは普通時速25マイルかそれ以下で走ります。 ゆっくり走る車には後ろにオレンジ色の三角の印を付けていることがあります。
動物が牽引している車
― Animal-Drawn Vehicles ―
馬車
【Horse-drawn vehicles】 や馬
【riders of horses】、その他の動物に乗っている人達にも、道路を共有に使う権利があります。 馬を驚かせたり、家畜をどっと逃げ出させることは交通違反です。 乗っている人達や牧者から頼まれたり、必要があれば速度を落とすか、停車すべきです。
オートバイ
― Motorcycles ―
オートバイの運転者も他の自動車の運転者と同様に公道での権利と責任を持っています。 だれでも同じ交通法規に従わなければならないうえに、オートバイの運転者は見えにくく、特別な運転技術を必要とするので、大変な危険に晒されています。 多数のオートバイは、他の運転者に見えるように昼間にもヘッドライトをつけて走ります。
次に挙げている事柄がオートバイ運転者と道路を安全に使いあうためにあなたに出来る幾つかの特別な行動です。
●車線を変えたり、本道に入っていくときなどはバックミラーを使うだけでなく、オートバイが走っていないかどうかを目で確認すること。 オートバイは小さいので他の車の死角
【blind spot】
に容易に入ってしまいがちです。
●四秒
【four-second】
の間隔を保つこと。 オートバイが転倒することがあっても、四秒という時間の間隔があれば衝突を避けることができます。
●オートバイは他の車同様車線の全幅を使う権利が与えられています。オートバイと並んで同じ車線を走るのは交通違反ではありませんが、安全ではありません。【not
illegal to share lanes with motorcycles, it is unsafe】
●左折しようと準備しているときは、オートバイがいないかどうかを確かめ、左折する前にオートバイの速度も把握しておくべきです。
●自動車にはあまり問題でない道路状況でもオートバイには大きな危険の原因になります。道路上の穴【Potholes】、砂利
【gravel】、漏れて滑りやすい表面
【wet or slippery surfaces】、舗装道路の継ぎ目
【pavement seams】、鉄道踏み切り
【railroad crossings】、みぞのある舗装道路
【grooved pavement】
などは、オートバイの突然の速度の変化、方向転換の原因になりえます。
あなたがこれらの道路の状況により影響を知ったうえで、細心の注意を払って運転すれば、オートバイとの衝突事故、怪我、そして死亡数を減少させるのに役立ちます。
自転車
― Bicycles ―
自転車に乗っている人も他の自動車の運転者と同様の権利と責任を持っています。 どの自動車運転者も自転車に乗っている人を他の運転者同様に扱わねばなりません。 自転車に乗っている人が道路上を走っていても場違いではありません。 交通の一部であり、もしろ他の運転者と道路を分かち合っているのです。
自転車に乗る人もストップサインで停車したり、交通信号を守ったり、他のほとんどの交通法規や標識に従わなければなりません。 しかし、ほとんどの自転車との衝突は重傷という結果になりやすいので、特別な注意を払わなければなりません。 それには自動車の運転者が、自転車が通過出来るのに十分な間隔を保ち、曲がるときは自転車が車にぶつかるような危険があるほど近付かないことです。
自転車に乗る人は普通、右側の縁石近くや道路の右側を走ります。が、彼らは左折するために、あるいは自動車や自転車を追い越したり、障害物や駐車した車を避けるために左側を走っても違反ではありません。
自転車に乗っている人は突然開かれた車のドアを避けるために、それを避けて走ることがあります。 自動車車線の中を自転車が走っているときには、いつこのような動きをするかも知れませんので気を付けてください。 一方通行の道ではこれが左側の車線でも起きることを覚えておいてください。
自転車を安全に追い越すには車線が狭すぎるというときには、隣の車線が空くのを待ち、他のゆっくりと走る車が持っている権利と同様の権利を自転車にも与えるべきです。
RIGHT
|
WRONG
|
自動車を道路脇に駐車した場合、他の自動車、自転車、自動二輪車が来ているかいないかを見ないで、交通側のドアを開けてはいけません。
自転車に乗っている人は、右折するときは右腕をまっすぐ右を指して、右折の信号をだします。 自転車は小さいので自動車の運転者が、自転車に気が付かないことがあることを覚えておいてください。
自転車の曲がり方
交差点にある特別車線
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