California Drivers Handbook



車との間隔 
        ― Following Distance ―


    他の車が間違いを犯したとき、すぐに次の行動に移る時間が必要です。 そのためには、他の車との間に反応出来るだけの間隔を保っておく必要があります。
    前方だけに限らず車の周りに “余裕の距離
【space cushion】” を保っておかなければなりません。 そうすれば、必要に応じてブレーキを掛けたり、巧みに操作する余裕を持つことが出来ます。




前の車との間隔を保つ
        ― Keep A Cushion Ahead ―


    多くの運転者はよく道を見るべきなのに実際はそうしていません。 それは、前の車に近付きすぎているために
【follow too closely (tailgate)】 道がよく見えないからです。

    優良な運転者
【Good drivers】 は、よく見えるように前の車との間隔を十分に保ちます。 大きく取れば取るほど前方の危険 【hazard】 や事故 【accident】 を見つける時間が十分にあり、停車するにも危険を避けるにも時間がもっとあるからです。

    “より広い視野” にたって前方に何が起こっているか見えるように、前との車との車間距離を十分にとりなさい。 そうすれば、進路を決めるのがより楽になります。 車線の端に近付いたりしないでもよく見え、車線の中心を走行できます。

    ほとんどの追突事故は、車との間隔が狭すぎて起きます。 これを避けるために、 “三秒の法則
【three-second rule】” を守ってください。 前の車がある地点、例えば道路標識が立っている地点を通過する時、“ワンサウザンドワン、ワンサウザンドツー、ワンサウザンドスリー 【one-thousand-one, one-thousand-two, one-thousand-three】” と数えると、約三秒掛かります。 もし、数え終わる前に同じ地点を通過していたら、あなたの車は前の車に接近し過ぎていることなります。 より早い速度ででは、車間距離をより大きく取らなければなりません。

    時には “三秒” 間隔以上を必要とすることがあります。
    次のような時には、“四秒以上
【four-second or more】” の間隔を保ってください :

            ●すぐ後ろに接近してついて来る車がある場合。前の車との間隔を特に大きく取るべきです。
            そうすれば、速度を落とさなければならない時、ゆっくりとそれが出来ます。
            後ろからくっついて来る車から追突されかねないような急ブレーキを避けることが出来ます。

            ●滑りやすい道路。
            前の車が減速したり停車した時、自分の車を停車させるのに
            滑りやすい道路では普通以上の間隔が必要です。

            ●オートバイの後ろを走っているとき。
            万が一、オートバイが転倒したとき、運転者にぶつかることを避けるためです。
            オートバイが転倒しやすい場所は
            濡れたり、凍ったり、橋のつなぎ目のような金属製の表面、
            鉄道線路、そして砂利のある所などです。

            ●後ろの車が追い越しをしようとしているとき。
            あなたの車の前に割り込めるように、前の車との間隔を広げるように速度を落とすこと。

            ●トレーラーや重い荷物を運んでいるとき。
            特に重い物を引いていると停車しにくいです。

            ●視界を妨げるような大きな車の後ろを走っているとき。
            その車の周りや両側が見えるように間隔を保つ必要があります。

            ●交通信号などで上り坂の所で停車するとき。
            前の車が発進し始めるとき、後ろに下がってくるかもしれません。


    前の車にかなり接近して走っていて、そこに他の車があなたの前に “割り込んで
【cuts】” 来た時、普通は急ブレーキを掛け、又ハンドルを回して逃げようと反応します。 そしてこのように逃げようとすると大体、他の車の車線に割り込んだり、道路から飛び出してしますことになりかねません。 そして、又後ろの車があなたにぶつかって来たり、周りの車に衝突をしてしまう結果にもなりかねません。

    もし他の車があなたの前に “割り込んで
【cuts】” 来た場合は、ただアクセルから足を外す 【foot off the gas】 のがよいのです。 そうすればあなたの車と割り込んで来た車との間に間隔が出来、他の車線に入ったりしないですみます。 割り込まれてもあまり感情的にならないように。 むしろ、非常事態が起こる前にその逃げ道を考えておくべきです。

    バス、スクールバス、そして燃料製液体を積んでいるタンクトラックなどは鉄道踏み切りでは必ず停車しなければなりません。 停車を予測して十分間隔をとり、早く速度を落としましょう。




車の横に間隔を保つ
        ― Keep A Cushion To The Side ―


    車の両側に、他の車との間隔を保つこと。

    ●他の運転者の死角の中
【blind spot】 で運転しないこと。 他の運転者はあなたが見えないので車線を変え、衝突する場合があります。

    ●多車線の道
【multilane streets】 では他の車と並んで走ることは避けてください。 他の車があなたの車線に割り込むか、車線を変えようとしてあなたの車線に入り込んで来るかもしれません。 他の車の前横に行くか、後ろ横に下がるべきです。

    ●対向車
【oncoming traffic】 との間隔は出来るだけ大きく取っておくこと。 多車線の道路 【multilane streets】では、中央から一つ離れた車線を出来れば走ること。 そうすれば前から来る車が突然あなたに向かって来ても余裕があります。 
    特にこのことは交差点では大切です。 他の車が信号を出さないで、左に曲がって来る場合があるからです。

    ●あなたに先行権
【right-of-way】 があっても、高速道路に入って来る 【entering freeways】 車に道を空けてあげなさい。 もし出来れば他の車線に移ってあげなさい。

    ●高速道路の出口
【freeway exits】 で、他の車と並んで運転しないようにして下さい。 その運転者は突然、高速道路から出ようとしたり、又は出かかって突然戻ってくる場合があるからです。

    ●駐車している車
【parked cars】 との間隔をおくこと。 車と車の間から人が出て来るかも知れません。 車のドアが開くも知れません。 急に車が発進して車線に出て来るかも知れません。

    ●自転車
【bicycles】 の近くでの運転は気を付けること。 自転車に乗っている人は衝突で大怪我をする可能性があります。 自転車とあなたの車の間隔は十分にあけておくこと。 曲がるときに、自転車には十分に気を付けること。


他の運転者が
道を空けてくれるとは
夢にも思うな





車の後ろに間隔を保つ
        ― Keep A Cushion Behind ―


    後ろにつけるようについて来る車に気を付けること! もし誰かが後ろをつけて来たら注意! 止まる前にゆっくりブレーキを掛ける。 速度を落とす前に、後をつけて来る車にチカチカと2、3回軽くブレーキを踏んで
【Tap your brake lightly】 警告しましょう。 ブレーキ灯は点滅するはずです。

    出来るだけ早く、後をつける車から “逃げましょう” 車線を変える。 車線を変えることが出来ない場合は空くのを待つ。

    速度を落として後をつける車があなたを迂回するようにしむけ、それでも駄目なときは安全なとき道から出て、後をつけている車を先に行かせる。




危険は
一つずつ解決していく
        ― Taking Dangers One At A Time ―


    例えば、左側に対向車
【oncoming car】 が一台だけ近付いていて、右には自転車に乗っている子供がいるとき、近付いている車と子供の間を通過するのではなく、一つずつ問題を解決しましょう。
    速度を落として車を通過させ、それから左によって子供を追い越すに十分な間隔をあける。




危険を最小限度にする
        ― Splitting The Difference ―


    時には、道路の両側に危険がある場合があります。
        例えば、右側に駐車した車があり、左側には対向車が近付いている来るとします。 この場合、“危険を最小限
【split the difference】” にするのが最適です。 近づいて来る対向車と駐車している車のちょうど真ん中に車を進行させましょう。

    もし一方の危険の方が大きい場合は、その方へ最も広い間隔を取るようにしましょう。 
            例えば、車の左側に近付いて来る対向車があり、右側には自転車に乗った子供がいるとしましょう。子供が急に方向を変える可能性が大きいので、この自転車により広い間隔を与えます。 そのためには、近付いて来る車に接近することになるかも知れません。




問題のある運転者とは間隔を保つ
        ― Allow A Cushion For Problem Drivers ―


    間隔をおかなければならない人が沢山います。
    その幾つかを列挙します。 :

    ●あなたに見えない運転者
【cannot see you】
    あなたがそこにいるにもかかわらず、見えないのであなたの車線に入って来る。

    あなたがいるのを気付かない人に、次に人が含まれます :
                    ○建物、木、他の車に視界が邪魔されている交差点や
                    ドライブウェイにいる運転者

                    ○ドライブウェイか駐車場からバックで発進して来る運転者。
                    フロントガラスが雪か氷で覆われている車の運転者
                    自分の顔の前を傘で隠したり、帽子で深々と目のところまでかぶっている人
 
    ●周りにも注意を払わない人 
【may be distracted】
    例えば、あなたには他の人達が見えても、その人達が周りに注意を払っていないと思われる場合は、余分な距離をおくこと。

    そのような人とは次のような人々です。 :
                    ○配達人
【delivery persons】
                    
                    ○建築に携わっている作業員 
【construction workers】

                    ○しばしば周囲を見ないで道路に飛び出してくる子供達

                    ○話し合っている運転者や人々
                    子供の世話をしている人
                    地図を見ている人

                ○携帯電話で話をしている人

    ●うろうろしている人 
【may be confused】
    うろうろしている人は周りを見ないで行動を起こす可能性が非常に大きい
    
    うろうろしている人とは次のような人々を指します。 :
                    ○しばしば複雑な交差点にうる旅行者 
【tourists】

                    ○何の特別な理由もなしに速度を落とす運転者

                    ○家の番号を探している運転者

    ●困っている運転者 
【need help】
    もし他の運転者が間違いを犯した場合、その人を助けるために出来るだけのことをしてあげましょう。

    助けを必要としている運転者には次の人々が含まれている。 :
                    ○あなたが縁石に近付いているとき、又は近付いて来る対向車があるとき
                    あなたを追い越そうとする運転者

                    ○車、歩行者、自転車に乗っている人
                    障害物、又は前方で車線が少なくなるために、あなたの車線に
                    入り込まざるを得ない運転者





  KONDO MOTORS
Copyright2001 Kondo Motors. No reproduction or republication without written permission.
This web site is written in Japanese only.

お問い合わせのメールは、sales@kondomotors.com  までお送りください