California Drivers Handbook



安全運転の実践 
        ― Safe Driving Practicies ―



目を使って確かめる (よく見ること)
        ― Visual Search (Seeing Well)


    どのように運転するかはあなたが何を見ているかに関わります。 よい運転手になるには注意深く見る必要があります。
    注意深く見るためには:
                    ●前方を見ること
                    ●側面を見ること
                    ●後方を見ること


前方を見る
        ― Looking Ahead ―


    急な運転を避けるために、10秒から20秒先の道路を見ているべきです。 危険を早く知るためにそれくらい遠くの前方を見ている必要があります。 いつも自分の車のすぐ前の道路だけを見ていては危険です。前方をよく見ていれば、駐車してある車に入ろうとしている人など、見落としてはならないようなこともよく見えるようになります。

    市内
【In the city】 では、10秒から15秒先というのは大体、一ブロックです。 市内では少なくとも、一ブロック前方を見ながら運転すべきです。 高速道路 【highway】 では、10秒から15秒は大体、四分の一マイルです。

looking ahead pic













 



全体を見渡していること
        ― Take In the Whole Scene ―


    10秒か15秒先を見るということは、ただ道路の真ん中を見ていればよいというのではありません。 道路の端の方にも注意を払うということです。
    道路を“点検”すると、次のようなことがよく見えて来ます : 
                ●あなたが近付く頃に道路道路に出てきている車や人
                ●前方で起こっている問題を警告する標識
                ●方向指示の標識

    目をよく動かす
【eyes moving (scanning)】 こと。 そして近くを見て、遠くも見る 【Look near and far】 こと。 車線を変えるときは、バックミラーには死角 【blind spots】 があるので、首を回して 【Turn your head】 見ること。 道路に転がり出てくるボールとか、車の開きかけているドア、そしてふらふらしているバイクや自転車など、今まさに起きようとしていることに注意を払うこと。

Drivers Blind Spots



    
危険なことに注意
        ― Watch for Hazards ―


    すぐ前の車と同時に先の方も注意すること。 “一箇所だけを見つめる”週間をつけないこと。 周りを見て、目をよく動かすこと。 バックミラー
【rear view mirrors】 をしばしば利用し(2秒から5秒毎)近くの車の位置を知っておくこと。

    高速道路
【freeway】 では交通事情の変化にいつでも対応できるように準備しておくこと。 他の車の信号に注意すること。 入り口ランプ 【onramps】 やインターチェンジ 【interchanges】 では合流して来る車 【merging vehicles】 に注意すること。 道路の状態や交通の流れの急な変化にいつも準備しておくこと。

    前方を見ながら道路上で起こること(起こりうること)
【will (or might)】 について考えること。 両側の車、前方、後方の車に注意すること。 ミラーを使いなさい。 安全に停止出来るように、前方の車との間に十分な車間距離 【Leave enough space】 を取ること。 いつでも“安全第一”をするように。 誤りは事故のもと【Mistakes cause accidents】。 事故防衛のためにも車線変更の必要の場合はどの車線が空いているかなどをよく見ておくこと。

    あなたが前方にいる車がバック(又は後退)する時のテールライトに注意すること。 バックする時のテールランプは白で、ギアをバックにすると点きます。 あなたの進路でこの白い灯を見た時、その後退しようとする車の進路を避ける準備をしておかないと、その車が後ろに下がって来てぶつかるかも知れません。



左右を見る
        ― Looking To The Sides ―


    歩行者が横断したり、道に入ってくるようなところに近付くときは、いつでも左右を見て誰もいないかどうか確かめること。

    交差点、横断歩道、そして鉄道の踏み切りではいつも両側を見ること。 交差点とは、一つの道路が他の道路と出会うところで次の状況を含みます。
                ●十字路や横から入ってくる道
                ●高速道路の入り口
                ●ドライブウェイやショッピングセンターの入り口など

                交差点に近付く時は、次のような規則にいつも従ってください :
                    両側を見ること
                                    ○左側を先ず見ること。
                                        それは左側からの車の方があなたに近いからです。
                                    ○次に右を見る
                                    ○車を出す前に、もう一度左側を見る。
                                    最初に見た時、見えなかった人がいるかも知れないからです。

                    交通信号だけに頼らない
                                ○交通信号に従わない運転者がいる。
                                ○交差点では、他の車が赤信号やストップサインで止まるはずでも
                                    左右をよく見ること。
                                    酔っ払いや無謀運転者は停車しないかもしれません。
                                ○交差点に入ろうとしている時は近付いて来る交通を
                                    左、右、そして前方を見て確かめること

                    見通しがよいことを確かめる
                                ○交差点を通過する前に見通しを確かめる。
                                    十字路で建物や駐車している車で視界が遮られている場合は、
                                    見通しの利くところまでゆっくりと近付くこと。



横断歩道
        ― Crosswalks ―


    歩道
【sidewalks】 のついた道路が“だいたい直角【at about right angles】”で横断歩道 【crosswalk】 と交錯している所では、道路上に線が引いてあってもなくても歩行者のために横断歩道があるのです。 横断歩道はちょうど、歩道が道路上に延長された部分で、歩行者のためにとってあるところです。 白線 【white lines】 が引かれてあるところもありますが、学校の前の横断歩道は黄色の線 【yellow lines】 が引いてあります。

    ほとんどの横断歩道は曲がり角
【at corners】 にありますが、時にはブロックの真ん中 【middle of the block】 にあることもあります。 曲がり角にさしかかった時は横断しようとしている歩行者に注意してください。 あなたが緑の信号で進もうとしている時は、歩行者も緑の信号で横断しようとしていることを覚えておいてください。 ある横断歩道は、特に住宅地域では道路に線が引かれていません。

    横断歩道では歩行者
【Pedestrians】 に先行権 【right-of-way】 があります。 横断歩道 【crosswalk】 の上に停車すると歩行者を危険にさらします。 歩行者の先行権を無視した運転者にぶつけられないように、歩行者は交通のある車線へと出ることになるからです。




道端の近辺
        ― Roadside Areas ―


    道端に沿っていろいろな営みが行われているときには、誰かが道を横切ったり、道に入ってくる
【cross or enter the road】 可能性が大いにあります。
    次のような所に近付いた時は、道の両側を見ることが大切です :
            ●ショッピングセンターと駐車場
【Shopping centers and parking lots】                
            ●工事現場
【Construction areas】
            ●混雑している歩道
【Busy sidewalks】
            ●遊園地と校庭、その他
【Playgrounds and school yards, etc】



後ろを見る
        ― Looking Behind ―


    車の後ろをしばしば見ることは大変賢明なことです。 そうすることにより後ろの車が近付き過ぎているか、大変早い速度で接近しているかがわかります。 後ろから衝突される前に、その車から逃げる時間があるかも知れません。 車線を変えたり
【change lanes】、速度を急に落としたり 【slow down quickly】、後退したり【back up】、長坂や急坂を下る前に、後ろを見ることは大変重要です。 長くて急な下り坂では短時間に加速する大型の車に注意しましょう。

    車線を変える時は常に後方を調べ、入ろうとしている車線を走行する車の邪魔にならないかを調べましょう。
    車線を変えるというのは次のことを意味します :
            ●一つの車線から、他の車線に変える
            ●高速道路の入り口から、高速道路へ入る
            ●縁石や路肩から、道に入る



車線を変える前に
        ― Before changing lanes ―


    車線を変える前に、常に後方と側面の交通を調べる。
            ●車のバックミラー
【inside rearview mirrors】 やサイドミラーで調べる
            ●入ろうとする車線に車がいないことを、左あるいは右肩越しに見て確かめる
               もしあなたが左サイドミラーやバックミラーだけで他の車を見ようとすると 
               “死角
【blind spot】”にいる車が見えないかもしれません。
            ●いつも車の両側をすばやく見ること。
               走っている道の前方からちょっとでも目を離さないこと。
            ●方向指示灯のついた他の車に注意します。 
                あなたが移ろうとしている車線に他の車線にいる車も入ろうとしているかも知れません。



急に車の速度を落とさなければならない時
        ― slow down suddenly ―


    急に車の速度を落とさなければならない時、サイドミラーとバックミラーをすばやく見ること。 横の路地やドライブウェイに入ろうと準備している時、又は駐車場に入ろうとしている時は、やはり車のミラーで調べるべきです。



車を後退することは常に危険である
        ― Backing up is always dangerous ―


    車を後退することは常に危険です。 なぜならば車の後ろは見えにくいからです。 後退したり、バックで後退しながら駐車場から出るときは
    次の法則を守ってください :
            ●自動車に乗る前に車の後ろを調べる
             運転席からは子供やペットは見にくいからです
            ●顔を右に向け、右肩腰しにみながら車を後退させる
             ミラーだけを頼りにしてはいけません
             側面の車の窓から見渡してはいけません
            ●常にゆっくりと後退して事故を防ぐ



車の窓やミラーは常にきれいにしておく
        ― Having Clear Windows And Mirrors ―


    フロントガラス
【windshield】 と窓を【side windows】、内と外からきれいにしておく。 明るい太陽光線やヘッドライトは汚れた窓の見通しを悪くします。 運転する前に窓の氷 【ice】、霜 【frost】、水滴 【dew】などは拭き取ります。

    フロントガラスにサインや他の物を置いて視界を悪くすることは違法
【illegal】 です。 ミラーに物をぶら下げてはいけません 【Don’t hang things on the mirror】。 サインや他の物で、後ろ、又は両側の窓の視界を悪くしてはいけません。 米国運輸省の基準に沿っていて、それらの基準で許可されているところで取り付けてもらうならば、薄く色の付いた安全ガラス 【Tinted safety glass】 を車に付けることが許されています。

    医者の手紙を持っている場合、日焼けに弱い人
【sun-sensitive skin】 は日中旅行をする時、両側の窓に取り外しが出来る日よけ用のスクリーン 【sun screens】 を取り付けることが出来ます。

    4箇所に限り、車の窓に標章(ステッカー)を付けることが出来ます。
                ●運転者から一番離れた、フロントガラスの下隅、7インチ四方 【7 inch square/18p】
                ●運転者から一番近い、フロントガラスの下隅、5インチ四方 【5 inch square/13p】
                ●運転者から一番離れた、後ろのまどの下隅、7インチ四方 【7 inch square/18p】
                ●運転者の後ろの、両方の窓

    自分も見え、他人からも自分が見えるように確かめる。 雨や雪の中を運転する時は時々止まってフロントガラス、ヘッドライト、テールライトなどの泥や雪をきれいにするとよいでしょう。



座席とミラーを調節する
        ― Adjusting Your Seat And Mirrors ―


    車を発進させる前に常に、座席
【seat】、ミラー 【mirrors】、安全ベルト(シートベルト) 【safety belt】を調節しておくこと。 運転しながらこれらを調節しようとすると、衝突を起こすかもしれません。 

    座席を調節し、道が見えるまで高くする。 それでも低い場合はクッションを置くこと。 これはシートベルトを着ける前にしましょう。

    運転を始める前に、サイドマーカーやバックミラー
【rear and side mirrors】 を調節すること。 もし車に日中用、夜間用のミラー【day/night mirror】 が付いていれば、その使用法を学んでおくこと。 夜間用にすると後ろの車のヘッドライトのまぶしさが減り、よく見えるようになります。



眼鏡やコンタクトレンズをつける
        ― Wearing Glasses Or Contact Lenses ―


    あなたの眼医者の言うとおり、眼鏡
【glasses】 や視力をよくするコンタクトレンズ 【contact lenses】 をつけること。 運転用につけるように眼医者から指示を受けたら、そのようにすること。 
    あなたの運転免許証に “視力矯正レンズ必要
【corrective lenses】 とある場合、それをつけること。 つけないで運転すると罰金を課せられるかもしれません。

    暗くした眼鏡
【dark glasses】 やサングラス 【sunglasses】 を夜間につけてはいけません。 着色したコンタクトレンズ 【tinted contact lenses】 の夜間使用については、それをつける前に眼医と相談すること。 その理由は見えにくくするからです。
    両側の視界を妨げるような、幅の広い柄の付いた眼鏡は掛けないこと。



どれだけよく見え、よく止まれるか
        ― How Well Can You See And Stop  ―


    通行している路上に何かがあるとき、停車出来る時間内にそれを見つける必要があります。 よいタイヤ
【good tires】が付いており、ブレーキはよく 【good brakes】、そして乾いた道路 【dry pavement】を走っていると仮定してみます :

        ●時速55マイル
【時速88キロ】 のときは、路上に何かを見つけて、車を完全に停車させるために、約400フィート 【120m】 必要です。 これは、およそ町の半ブロックに当てはまります。

        ●時速35マイル
【時速56キロ】 のときは、210フィート 【63m】 掛かって止まります。 これは、およそ町の四分の一ブロックに当てははまります。

    400フィート前方が見えなければ、時速55マイルでは安全に運転出来ないことを意味します。 210フィート前方が見えなければ、時速35マイルでは安全に運転することは出来ません。 あなたの前方に物体が見えたときは、もう遅すぎてぶつかるということです。

    天候や道路の状態により運転を調節しなさい。 雨や霧のときは速度を落とすこと。 視界が悪いときは日中でもヘッドライトを点けること。 駐車用ライトのみで運転してはいけません




        ― Fog  ―


    霧の中での運転に対する一番の忠告は “運転しないこと” 霧が晴れるまで旅行を延期することを考えるべきです。 どうしても運転しなければならないなら、ゆっくりと運転
【slow down】 し、ヘッドライトを下向きに点ける 【low beam headlights】 こと。 駐車用のライトや、霧用のライトだけ 【parking or fog lights】 点けて絶対に走らないこと。

    前の車との距離を大きくし、前に見える車にぶつからないで停車出来る距離を取っておくこと。 絶対に必要でないならば道を横切ったり
【crossing】、追い越し用の車線 【passing lanes】 に入らないこと。 霧で見えない車の走る音に細心の注意を払い耳を傾けていること。

    最もよく見えるようにワイパー
【wipers】 を動かしたり、除霧装置 【defroster】 を必要に応じて使う。 前方がほとんど見えないくらい霧が濃くなったら、道から “完全に” はずれた場所に車を止めなさい。【pull completely off the road】 よく見えるようになるまで運転をしないこと。 そしてライトは全て消すこと【Turn off your lights】。 そうしないと、テールライトに向かって車が走ってぶつかって来るからです。



暗闇
        ― Darkness  ―


    夜、運転する時は十分に注意すること。 遠くが見えないのでゆっくり走ること。 前方に危険があった場合、停車するのに十分な時間がないからです。 特にバイクなどはテールライトが一つしかないので見えにくいです。 ヘッドライトに照らされている範囲内でストップ出来るようにゆっくりと走るべきです。

    法律では、日没の30分後から
【turn your headlights on 30 minutes after sunset】 日の出の30分前まで 【leave them on until 30 minutes before sunrise】、ヘッドライトを点けておくように定めています。 少なくとも、1000フィート【300m】 前方が見えないときはヘッドライトを点けること。 雨や霧のときはいつでもヘッドライトを点けること。 駐車灯だけを点けて走ることはどんなときでも法律違反です。

    霧、雪、又はひどい雨の場合、ヘッドライトは下向きにしなさい。 上向きの光線は反射をしてまぶしくします。 上向きのヘッドライト(ハイビーム)で他の運転者の目をくらませてはいけません。 対向車
【oncoming car】 が前方から来る場合、500フィート【150m】まで近付くまえに下向き(ロービーム)に変えること。 前の車の後をつけているような状況の時は、300フィート【90m】以内に近付いたら下向き(ロービーム)に変えること。

    法律違反でない限り、上向きのライトを長く使うようにしなさい。 例えば、他の車が走っていないような田舎道や、あなたの車のヘッドライト(ハイビーム)が邪魔になるような対向交通のまったくないような暗い市内道路を走っているときなどです。

    明るく電気が点いている場所を去るときは
【leaving a brightly lit place】、目が暗闇に慣れるまで 【eyes adjust to the darkness】 ゆっくり運転しなさい。

    対向車
【oncoming car】のヘッドライトをまともに見ないこと。 自分の車線の右側に目を向け 【Look toward the right edge of your lane】、視界の隅の方で対向車を見なさい。 相手が上向きのヘッドライトを点けっ放しにしていても “仕返し【get back】” するようなことはしないこと。 そんなことをすると両者ともまぶしくて、目が見えなくからです。

    もしヘッドライトが一つしか点いていない対向車が来る場合は、車線の寄れるだけ右側に寄ること。 それは自転車
【bicycle】、オートバイ 【motorcycle】、又は“一つ目”の車 【vehicle with a missing headlight】 かもしれないからです。



大雨や大雪の時
        ― In a very heavy rain or snowstorm  ―


    大雨や大雪の時は、前方100フィート
【30m】以上見えないことがあります。 そのような時は、時速30マイル【時速48キロ】以上で走っては危険です。 時々停車して、フロントガラス【windshield】、ヘッドライト【headlights】、そしてテールライト【taillights】の泥や雪を落としましょう。

    雪の降るような場所
【snowy areas】 へ行く時は、タイヤに付けるチェーン 【chains】 を持っていくこと。 チェーン無しには運転出来ない状況になることがあるからです。 必要なチェーンの数【correct number of chains】とサイズ 【fit your drive wheels】 を確かめること。 そして必要に迫られる前に、その使用法 【Learn how to put the chains】 を知っておくこと。

    雨、小雨(霧雨)、雪などが降り始めた時は、速度を落としなさい。 このような時はまだ道路上の油やほこりが洗い流されていないので、一番滑りやすい時だからです。

    視界が悪い時は日中であっても、ヘッドライトを点けることが賢明です。



坂や曲がりくねったカーブ
        ― Hills and Curves  ―


    急坂
【a steep hill】 の道の反対側や、急なカーブ 【sharp curve】 の前方に何があるかわかりません。 坂のすぐ向こう側か急なカーブの前方に、車が動かなくなっていたりしたとしたら、そのために停車出来るほどの低速で走っていなければなりません。 ですから、坂やカーブに面した時は速度を落として、そこに車があっても停車出来るようにすること。



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